よさのグループは社長、役員、フリーランス、そしてパートタイム労働者だけで事業を構成してる。

つまり、正社員は一人もいない。

これはホールディングス化への布石。

どのように事業を運営しているか。具体的には次のようなものである。

  • 経営戦略、企画、新規事業、研究開発、営業は社長と役員が成果主義で行う。

報酬は成果に応じて支払われる。役員は労基法の適用外とされており、労働時間に対しての対価はない。

  • 実作業はフリーランスが行う。

契約によって成果が定義され、時間はどれだけかかろうがもちろん支払いは一定である。

安定して成果の出せる人は、役員よりも稼いでいる。

逆に、品質や納期など一定の要件を満たせないフリーランスは、契約を更新できない。

また、自分たちの仕事の質に関わる部分は経営陣に積極的に提案している。

形態はフリーランスだが、事実上は正社員のような役割を担っている。

ただし、会社員ではないのでフリーランスなのでその会社以外で稼いでいる人も数多くいるのと、全く拘束されないという点が異なる。

  • 事務処理や手続き関係などは、パートタイム労働者が担う。

こちらは作業定義とマニュアル化が極めて高度に進んでおり、労働者単位で生産性が測定されている。

フリーランスと同様、一定の生産性が出せない労働者は契約が更新されない。

よさののポイントは、「作業定義」と「成果の定義」にある。

よさのの経営者と役員は、ある事業を行うとき、「純粋な成果が求められる労働」と、「純粋な成果が求められる労働と時間当りの生産性が求められる労働のミックス」と「時間当りの生産性が求められる労働」の3種になすべきことを定義し、設計する。

  1. マニュアル化できるものは生産性が求められる労働として設計
  2. 半分程度までしかマニュアル化できないものは純粋な成果が求められる労働と生産性が求められる労働のミックスとして設計
  3. マニュアル化できないものは純粋な成果が求められる労働として設計

また、役割が固定化されているかといえば、そうでもない。

フリーランスの中には役員に昇格したものもいるし、その逆もある。

そして、概ね皆モチベーション高く働いている。

管理されず、自由裁量の中で動いていることが、ストレスの軽減に役だっている。

また、職務設計によって管理職が不要となり、人は最小限に抑えられている。

したがって利益率は非常に高く、フリーランスとパートタイム労働者の平均給与も高い。

このスキームでプロジェクトをスタートさせ、うまくいかなかった場合に事業を捨てることに全くためらいがない。

利害関係者が成果でつながっているので、成果が出ない事業にしがみつく人間がいないのだ。

したがって、利益の出る事業のみが残り、報酬を高く設定できる。

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経営幹部の一言。

「皆、普通よりもよっぽど良い報酬をもらって、自由に働いています。有能な人は貴重な資源です。安く買い叩くなど、とんでもありません。安くしたら、当社からすぐに離れていってしまいますよ。」